弊社活用事例 サービス紹介 専門家コラム 2026.08.19

体験して、問い直し、行動を変える。いまフィールドスタディ(越境学習/体験型研修)が求められる理由

#越境学習#体験型研修#お知らせ

越境学習・体験型研修は、異なる環境での体験を通じて前提を更新し、行動変容につなげる学びです。

CONTENTS

    知識を増やすだけでは、行動は変わらない -越境が生む「前提の更新」

    研修の成果を高めるには、従来型のインプット研修か、体験型の研修か。その二者択一ではなく、両者を目的に応じて併用することが重要です。

    従来型研修では、知識やスキルを学び、演習を行い、現場で実践します。一方、フィールドスタディ(越境学習/体験型研修)では、普段とは異なる組織や地域、価値観に触れ、そこで生まれた違和感や葛藤を振り返りながら、学びを深めていきます。

    前者が知識やスキルを「追加」する学びだとすれば、後者はものの見方や行動、仕事における役割認識を「更新」する学びです。大切なのは、どちらか一方を選ぶことではありません。それぞれの強みを生かし、組み合わせることです。

    従来型研修と越境学習の違い

    従来型研修は、知識やフレームワークを体系的に学び、再現可能な手順として身につけることに適しています。業務知識や専門スキル、問題解決の方法など、正しい知識を効率的に習得する場面では、大きな効果を発揮します。

    一方、越境学習は、知識を得ることだけを目的としません。自分が当然だと思っていた考え方や判断基準を見つめ直し、異なる視点を受け入れることを重視します。

    学び方の違い

    従来型研修が「理解してから実践する」学びだとすれば、越境学習は「体験してから内省する」学びです。両者を組み合わせることで、知識を得るだけでなく、その知識を自分の仕事や行動に結びつけやすくなります。

    学びの起点は「違和感」や「葛藤」

    越境学習の特徴は、参加者を日常とは異なる環境に置くことです。異なる組織、地域、世代、文化、価値観に触れると、これまでの常識や判断の基準が、そのまま通用しない場面に直面することがあります。

    そのときに生まれる違和感、戸惑い、葛藤は、単なる不快な感情ではありません。自分が何を当然と考え、どのような前提で物事を判断していたのかに気づくための、学習の起点になります。

    たとえば、同じ「協働」や「リーダーシップ」という言葉でも、置かれている環境や立場が変われば、その意味や実践方法は異なります。自分の職場では当たり前だった進め方が、別の現場ではうまく機能しないこともあります。

    そうした経験を通じて、「自分はなぜそう考えたのか」「別の見方はできないか」「自分の役割は何か」と問い直すことができます。越境学習の価値は、普段の環境から一歩外へ出ることで、自分の考え方を相対化できる点にあります。

    体験だけでは、学びは完成しません

    ただし、体験しただけで学びが完成するわけではありません。重要なのは、体験の後に振り返りや対話を行い、そこで感じたことを言葉にすることです。

    「何が印象に残ったのか」「なぜ違和感を覚えたのか」「自分の仕事と共通する点は何か」「明日から試せることは何か」。こうした問いを通じて、体験を自己理解や仕事の再解釈へと転換していきます。

    体験、内省、意味づけ、実践というプロセスを経ることで、越境学習は単なるイベントではなく、行動変容につながる学びになります。

    また、体験はその場限りの情報よりも記憶に残りやすく、実感を伴った学びになりやすいという特徴があります。普段の職場や研修室を離れた環境で得た気づきは、後から日常の課題に直面した際にも思い出され、自分の行動を見直すきっかけになります。

    もちろん、一度の体験だけで劇的な変化が起きるとは限りません。体験を振り返り、日常で試し、再び振り返る。その積み重ねによって、少しずつ見方や行動の角度が変わっていきます。

    すべての研修テーマに適しているわけではありません

    フィールドスタディ(越境学習/体験型研修)は、すべてのテーマに同じように適しているわけではありません。

    リーダーシップ、キャリアデザイン、コミュニケーション、チームビルディングなど、正解が一つではなく、自分自身の価値観や行動を見直す必要があるテーマでは、越境学習の効果が期待できます。

    一方、業務知識の習得、専門スキルの習得、問題解決のフレームワークなどは、体系的に学べる従来型研修の方が適している場合があります。

    大切なのは、研修の目的に応じて学び方を設計することです。知識を身につけるのか、考え方を広げるのか、行動を変えるのか。目的を明確にすることで、最適な研修方法が見えてきます。

    行動変容につなげるために

    越境学習を一過性のイベントで終わらせないためには、体験後の仕組みづくりが欠かせません。

    体験後に、参加者が気づきを言葉にする機会を設け、職場で試す行動を具体化します。その後、一定期間を置いて振り返る場を設ければ、学びが日常業務へ定着しやすくなります。

    参加者に何を体験してもらうかだけでなく、どのような問いを持ち帰り、職場でどのように試すのかまで見通しておくことが重要です。体験、内省、実践、振り返りを一つの流れとして設計することが、研修効果を高める鍵になります。

    研修を「追加」から「更新」へ

    人材育成に必要なのは、知識を増やすことだけではありません。自分の前提に気づき、異なる見方を受け入れ、仕事における役割や行動を捉え直すことも、学びの重要な成果です。

    従来型研修で知識とスキルを「追加」し、越境学習・体験型研修で見方や行動を「更新」する。二つの学びを目的に応じて併用することで、研修は知識を蓄積する場から、実践と変容を支える機会へと広がっていきます。

    変化の大きい時代において、必要なのは、知っていることの量だけではありません。異なる環境に身を置き、自分の前提を問い直し、学びを行動へとつなげる力です。

    そのきっかけをつくる方法の一つが、フィールドスタディ(越境学習/体験型研修)です。

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