コロナ禍で合宿研修を行う際にどのようにして施設を選べばよいのか、また研修を開催するための準備についてお客様の声や手配事例からまとめました。
※この記事は合宿研修施設検索サイトCO-MITにも掲載しています。
もくじ
1.コラム|研修施設を選ぶ際に注意すべきポイントとは?(※前回配信済み)
2.合宿研修を開催するための事前準備について
昨年から続いている新型コロナの影響で研修をオンラインに切り替えている企業も多いと思いますが、オンラインではなかなか成果が見えず、合宿型研修を再開するという企業も増えてきています。
コロナ禍で合宿研修を開催するために、どのような点に注意して施設を選べばよいのか、また合宿研修をする際の準備など、お客様の声や手配事例からまとめました。
※前号の続き
研修開催の社内手続き
(1)研修ガイドラインを作成する。
社内の感染症対策のガイドラインがないと、研修担当者の判断となるため、研修担当者の負担が大きくなる、また対応が後手になるなどの可能性があります。あらかじめ社内研修を開催する際のガイドラインを作成し、責任者の承認をとっておくことが重要です。
下記は一般的な研修開催時のガイドラインです。
作成の際の参考にしてみてください。
集合研修を開催する場合、以下の基準を守ること
(研修主催者)
・1クラス50名以上の研修は開催しない
・研修の会場は定員の50%以下の人数で利用する
・ビュッフェ形式での懇親会は実施しない
・対面で食事をすることは避ける
・グループディスカッションの際は部屋を分けるなどできる限り配慮する
・休憩時に必ず会場の換気を行う
・会場入り口に消毒液を設置する
・体調不良者は研修を受けさせない
・緊急時の対応マニュアルを作成する
・宿泊を伴う場合は1名1室とする
・無理な参加者を避けるため、代替日程やリモート受講などの選択肢を用意する
(受講者)
・マスク着用を義務付ける
・平熱+1度の熱がある場合、体調に違和感がある場合は受講しない
・研修開始時に検温+健康チェックを行う
・研修施設からの外出はしない
・できるだけリスクの少ない移動手段を選ぶ
(2)施設の感染症予防策を取り寄せる。
最近はどの施設でも感染予防マニュアルや感染予防の案内を書面にしています。利用する施設の感染症防止策や緊急時の対応マニュアルを取り寄せて、エビデンスとして会社に提出しておくと良いでしょう。
受講生への案内、事前準備
(3)参加者の健康チェックを実施する。
研修参加者には参加2週間前からの健康チェック票を配布し、毎日記入をしてもらうと良いでしょう。
新型コロナに限らず、体調不良の症状がある場合は参加できない旨を事前にしっかりと連絡しておきます。
また、研修開催後も2週間ほどは健康チェックを行い、万が一感染症の症状が出た場合はすみやかに研修事務局にも連絡をするように案内を徹底します。
(4)研修催行条件の事前案内について。
新型コロナの状況は日々刻々と変化しています。研修自体が開催中止になる場合の基準を受講生に事前に案内しておきましょう。
例えば、「緊急事態宣言の項目に該当する場合は中止」「研修開催は〇日前に判断」など受講生に混乱が無いように事前に取り決めして案内します。
研修の開催もしくは中止を最終判断する場合にはキャンセル料などが無駄にならないように予約している施設のキャンセル規定を確認しておくと良いでしょう。
(5)欠席の際の代替案を準備する。
受講生の心理として、無理をしても研修に参加しなくてはならないという感情になるのは当然です。リスク管理のためにも研修を欠席した場合でも代替日程を選択できるようにしたり、研修を録画してアーカイブ配信するなども良いでしょう。
緊急時の対応の確認
(6)体調不良者が出た場合の対応確認
研修開催期間中に体調不良者出た場合の対応を事前に確認しておきましょう。
利用施設の近隣の病院や所轄の保健所、連絡方法などを施設のスタッフに確認しておきます。現在はほとんどの施設が対応マニュアルを準備しておりますので、事前に取り寄せておくのも良いでしょう。
また、社内の報告手順も研修開催前に確認しておきましょう。更に必要な場合は社外への発表手順なども確認しておくと安心です。
オンライン併用のハイブリット型研修の準備
研修欠席の際の代替案としてだけでなく、時間や距離的な都合で研修に参加できない方などのためにも実際の研修をリアルタイムでオンライン配信したり、録画して後日配信するといったハイブリット形式が主流になりつつあります。
多くの研修施設がオンライン配信の設備や機材を揃えていますので、オンライン配信の準備をしておくのも良いでしょう。
まとめ
コロナ禍において合宿研修を行うということは、感染リスクを伴うということは事実です。
しかし、合宿研修ではオンラインでは得られない成果や効果があり、開催要望が高くなっていることも一方で事実です。
実際にコロナ禍でも合宿研修を開催された会社では、「リアルでなければ効果が無かった」「リアルコミュニケーションの価値を再認識できた」などの声を多くいただいています。
しっかりと感染対策をし、リスクを減らすことで安心して研修が開催でき、参加もできる。
まさにそこが研修担当者様の腕の見せ所ではないでしょうか。
※コロナ禍の合宿研修の施設選びでお困りごとがありましたら、ホスピタリティエージェントにご相談ください。
※本文は利用者の声や事例をまとめたものであり、感染予防策については医学的な根拠があるものではございません。
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