採用活動の変化と求められる会場
学生の指向の変化
以前は大企業や有名企業への就職が優秀な学生のステータスとされていましたが、今や大企業よりも自分自身を試せるベンチャー企業や自由度の高いIT企業などが好まれる傾向になってきました。
ベンチャー企業やIT企業は、採用における制限が少ないため自由に選考活動を行います。
しかも、説明会の内容はバラエティに―富んでおり、学生にとっても魅力を十分感じられるものになっています。
大規模会場から小規模会場へ
数年前まで会社説明会は大きな会場で一度により多くの学生さんを集めて、会社概要やキャリアパスなどを担当者が説明するといったものが主流でした。
毎年1月~3月にかけて、100名以上入る会議室やイベントホールなどのオーダーが多く、都内の大型会場はその時期になるとほとんど会社説明会で埋まっているという状況でした。
ところが最近は会社説明会で大きな会議室やホールなどを使いたいという要望は少なくなっています。
むしろ10名から30名程度の会場で回数を多く設定する企業が増えてきています。
説明会の内容も学生参加型でグループディスカッションをしたり、先輩社員との対話をしたりとコミュニケーションをとる形が非常に増えています。
これに合わせて会場のレイアウトもスクール形式ではなく島形式、コーヒーやスナックなどのオーダーも増えています。
場所よりも雰囲気
先述のとおり、会社のPRの仕方が大分変化していますので説明会では会場の雰囲気が大変重要視されています。
よくお問い合わせいただくのが「おしゃれな会場」です。
最近ブームのコワーキング施設などは若者向けでおしゃれな会場も多いのですが、こちらは逆にカジュアルすぎて利用しにくかったり、機材やサービスの部分で不安要素があるためあまり好まれる傾向にありません。
かといって貸し会議室となると、おしゃれという言葉とは程遠い会場も多く、なかなか適切な会場を探すのに苦労をします。
以前のように大量の学生さんをドカッと呼ぶわけではないので、駅から近い、わかりやすい、といったアクセス面を重要視するよりも、少し遠いけどおしゃれな会場が好まれる傾向にあります。
もちろん近くておしゃれな会場は大人気で、すぐに埋まってしまいます。
会場にかける費用
同じ人数の学生が参加するとして、大きな会場で一度に集めるよりも、小さい会場で複数回に分けるほうが費用はかかってしまいます。
大抵の施設は小さい会場ほど㎡あたりの単価が高く設定されていおり、プロジェクターなど使用備品に関してもその都度費用が掛かってしまいますので、かなり割高になってしまいます。
一般的なイメージとして小さい会場は安いといった印象が強いようで、会場のお問い合わせをいただくときに担当者様との費用感のギャップを感じることは多くあります。
適切な大きさで、おしゃれな会場で、開催数が多い場合、ある程度の費用は準備しておくほうが良いと思います。
開催場所も全国に広がる
説明会の開催場所も以前のように東京、大阪だけでなく札幌、仙台、名古屋、福岡などの主要都市に広がっています。
学生にとっては大変ありがたいことですが、採用担当者の負担は膨大になっています。
まして、土地勘のない都市で良い会場を探すのは本当に大変なことなのですが、地方の優秀な学生が説明会の日程が合わずに参加できなかったり、学生にとって移動のための交通費負担は大きいため、行きたいけど行けないということで機会を逃してしまうのは非常にもったいないことだと思います。
専門エージェントの有効活用を
説明会を数多く開催したり、多くの地域で開催する場合、たとえ会の中身は毎回同じでも、会場が異なるとその都度打合せをしなければいけません。
ただでさえ大忙しの採用担当者様にとって、この負担は決して少なくありません。
最近の貸し会議室はインターネット予約割引があり、もし数回の開催であれば、インターネットなどで会場を予約したほうがコスト的には安くなります。
回数が多く、開催場所も多い場合は効果的に専門エージェントを使ってみてはいかがでしょうか。
ホスピタリティエージェントは全国で1000以上の施設と提携があり、採用担当者様の負担を軽減できます。
まとめ
次世代を担う優秀な人材の採用はどの企業にとっても非常に重要な課題です。
学生の指向や採用方法は年々変化しており、会場に求められることも変わってきています。
これに追随していくのは簡単なことではありませんが、先を行く企業が良い人材を確保しているのも事実。
業務を切り分けて効果的に専門家を利用するのが賢い選択なのかもしれません。